京都南丹わざもちさんをたずねるツアー

わざもちさん紹介

丸山染工【わざもちさん紹介】

丸山染工

丸山染工は、南丹市八木町・大堰川沿いのほとりにある染工所。1970年代に創業、もとは着物など生地を染めていたが、1990年ごろに京友禅和紙にシフト。現在は工場長の秋山和丈さんを筆頭に、3人の職人でものづくりを行う。取引先は企業のほか、個人客や海外からのオーダーメイドにも応じる。

体験できること

・工房見学
・工房指定の柄・色にて、友禅和紙染色の行程(一部)
・職人が商品を染めるラインで作業ができる
(染めた和紙は、乾燥を経て後日自宅へ発送)

手作業だからこそ生まれる豪華さ

先代社長は着物の染めからスタートしましたが、オイルショックや時代の流れに合わせて、京友禅和紙の染めに切り替えて、現在に至ります。

京友禅和紙の柄は着物から来ているものが多く、創業時の経験が生かされています。古来の柄に加え、桜と茅葺きの家をあしらったものも。南丹エリアの特徴を表したオリジナルのもので、地域やストーリーを表すことで南丹に思いを馳せてほしい。そんな願いがこめられています。

友禅和紙で使う色数は、6色が基本。赤を使うことが多く、白と金はほとんどの商品に使われます。1色ずつ順番に染めていき、最後に金が乗ると豪華になりぐっと引き締まります。

「手と機械とでは仕上がりが全然違います。染料を多く乗せたり少なく乗せたりすることで立体的になり、風合いが出ます。特に金色は多く乗せると豪華に見えたりと、細かな調節ができるのが魅力です」と秋山さんは、手作業にこだわる理由を語ります。厚紙やシールなど、和紙以外の素材にも対応でき可能性が広がる。加えて小ロット対応ができるのも強みなのだそう。

普段誰とも接することなく作業をする職人ですが、体験や見学でお客さまが来ることでモチベーションが上がり、やる気に繋がると秋山さんは考えています。体験を受け入れることで、自分の技術を伝えられ、職人自体も仕事に魅力を感じて続けてほしい。ひいてはこの仕事に就きたい人が増えることを期待しています。

高齢の職人が多い業界ですが、秋山さんは若者を積極的に採用しています。工房を残していくためには若い力が必要なのと、若者に魅力に映る職業に育てたいから。その思いは、若き職人たちに引き継がれていくことでしょう。

体験を通して持ち帰ってもらいたいこと

一色一色染めるごとに、柄が変わっていく様子を体験してほしいです。最後に金色のアウトラインが入ると一気に雰囲気が変わるので、その瞬間を感動してほしい。また、職人と同じ作業をすることで、技のすごさを実感し、自分でつくることの楽しさも味わってもらいたいです。

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